さいたま市桜区のお寺様にて、ご先祖墓の建て替え(インドY-1黒御影)とお墓の外柵の作り替えをさせていただきました

さいたま市内をはじめ、蓮田市、上尾市、春日部市、川口市など埼玉南部一円にてお墓のお仕事をしております、有限会社石の富士家の安部です。さいたま市桜区のお寺様にて、ご先祖墓の建て替え(インドY-1黒御影)とお墓の外柵の作り替えをさせていただきましたので、ご紹介します!

まずは、施工前後のお写真です。

 

今回のお客様は、5年ほど前に、お世話になっているお寺様のご紹介でご縁をいただいたお客様です。ご納骨のお手伝いをさせていただいて、その際お客様のご希望で、墓誌と香炉・花立てを新しくお作りしました。今回は、お墓の納骨室の中に水が入ってしまっていることが分かり、どうにかならないかというご相談でした。

まずはお墓の状況確認です!

 

こちらが施工前のお墓です。代々受け継いでこられたご先祖様のお墓が、墓地内に複数建っています。

納骨室に水が入ってしまった原因としては、お墓の一番下の台座が口を開いてしまって雨漏りしてしまっていること、亀裂が入ってしまっているところもあり、そこからも水の浸入があることが考えられました。ご先祖様から永く受け継いで来られたお墓ですが、古いお墓ですので老朽化は避けられないことです。

水の浸入の原因等をご説明すると、お客様はどうしてもそれを止めたいということでした。ですので、水の浸入の心配のない納骨室に作り替えることをご提案しました。実は5年前に工事をさせていただいた際にも、水の浸入や老朽化は気になっていらっしゃいました。今回、お住まいのご自宅もきれいにされたばかりでしたので、この機会にご先祖様のいらっしゃるお墓も、ということと、これから次の世代に残していくためにもということで、今回思い切ってリフォームされることになりました。

 

古いものでは江戸時代から、代々受け継いでこられたお墓です。こちらも配置をしなおして残します。香炉や花立てなどは、5年前のご相談でお作りしたものです。

 

墓地内の様子です。きちんと整備されて舗装された参道ですが、少し幅が狭いのでカニクレーンがギリギリ通れるくらいでした。周りのお墓にも注意しながら、慎重に工事を進めることになります。

 

工事開始です!

まずは仏様を一旦取り出して、ご先祖様のお墓の取り外しをします。ひとつずつ丁寧に取り外していきました。

 

お墓と古い外柵部分を取り外したら、基礎コンクリートを打つための準備をしていきます。地盤を固めたあと、鉄筋を組んでいるところです。

 

鉄筋が組み終わりました。印の部分は、新しく建て直すお墓の納骨室の下に当たる、ご遺骨を土に還す土残しの部分です。大きめに確保し、この上に棚付きの2段式の納骨室を設置します。たくさんのご遺骨を納めることができます。

 

基礎工事が終わり、据え付けが始まりました。奥の方で職人が据え付けているのは、お墓の後方にある塔婆立てです。手前の白い御影石は、ご先祖様のお墓をこの上に据え付けた際、傾いたりしないように支えるための石です。

 

納骨室です。手前が5寸(15cm)、両脇が4寸(12cm)と、しっかりと厚みのある石を使用して作成しています。完成すると見えなくなる部分ですが、この上にとても重いお墓本体を据え付けますので、弊社では、しっかりと支えるために十分な厚みのある石を使用しています。

内部も広く設計しましたので、7寸のお骨壷でしたら横に3列、縦に4列、加えて手前に3個と、合計15個入ります。たくさんのご遺骨を納めることができる十分な広さです。

このあと、ご先祖様からの複数あるお墓と、新しく建てられたお墓を据え付けていき、完成です。

 

完成しました!

ご先祖様のお墓は、一番下の台座を外柵と同じ石でお作りしました。外柵の入り口門柱の家紋は、建て替えたお墓と同じく黒御影石で作成しました。

 

こちらが、今後ご家族様が眠られる新しいお墓です。インドY-1黒御影石でお作りしました。踏み石部分は、いくつかデザインをご提案させていただく中で、こちらのデザインをお選びいただきました。両端にアクセントがあって滑り止めも柄になっており、落ち着いたきれいなデザインということで気に入ってくださいました^^

 


魂入れの日、ご覧になったお客様は「お墓が全体的に明るくなった!」と喜んでくださいました。また、心配されていた水の浸入もなくなりましたので、「雨が降っても大丈夫だね」と安心していただくことができました!

今回は、江戸時代からずっと受け継いでこられた古くからのお墓も据え直す工事でした。お墓を取り外したあと一旦工場に持ち帰ったのですが、その際も万が一にも欠けたりすることがあってはいけない!と大事に大事に、普段より時間がかかっても丁寧に、細心の注意を払っての作業でした。また、通路の幅が狭いこともありましたので、お墓参りに来られた方の邪魔にならないように気を配ったり、周りのお墓に粗相のないように、普段よりもよりいっそう慎重に作業することを職人全員で心がけました。その甲斐あって無事に工事を終えることができ、ホッとしています^^

今回のリフォームは、お客様にとっても大変なご決断だったことと思います。状態の悪いお墓のままでは「入っている親御様やご先祖様に申し訳ないから」ともおっしゃっていたのが印象的で、ご先祖様を大切に思っていらっしゃるお客様のためにも精一杯、お悩みの解決とご要望への対応をさせていただきました。今回しっかりと手を入れたことで、これからも安心して受け継いで、お参りいただけるようになりました。今後も何かお困りのことがございましたら、いつでもお気軽にお声かけください^^